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野村萬斎が伝統芸能と現代劇の融合に挑む!『敦 -山月記・名人伝-』上演!

狂言師・野村萬斎が構成・演出を手がける『敦 -山月記・名人伝-』が、東京・世田谷パブリックシアターで2015年6月13日(土)から21日(日)まで上演される。2005年の初演時には朝日舞台芸術賞・舞台芸術賞、紀伊國屋演劇賞・個人賞をダブル受賞し、翌2006年に再演された本作。今回は新配役と演出での再演となる。

“私とは何か”を問い続けた、近代を代表する作家・中島敦。数ある彼の作品の中でも、詩人として成功できなかった無念のため虎になってしまう男の物語『山月記』と、弓矢の腕を磨くあまり師匠を討とうと企み、ついには尋常ならざる境地へたどり着く『名人伝』は特に有名だ。本作は、個人の中でひしめく欲望と理性の葛藤を見事に描いたこの2作を軸に構成。中島敦が描く自己のアイデンティティへの葛藤は、狂言の家に生まれた萬斎の「なぜ自分は狂言をやるのか」という問いと重なるようでもある。

自ら出演する萬斎は「前回は『山月記』で父・万作が李徴を演じ、『名人伝』で私が紀昌を演じましたが、今回は私が両方を演じます。敦の分身である李徴と紀昌を私が演じることで、より『敦 collaborates with 萬斎』という色彩が強くなってくるのではないかと思います」と意気込みを語る。

本作はかねてより、「古典と現代の融合」を目指してきた演出者・野村萬斎の取り組みが結実した作品と言えよう。能楽の囃子は、原則、大鼓・小鼓・笛のトリオ、あるいは太鼓を加えたカルテットだが、本作では大鼓と尺八を組み合わせた。この2つの楽器の生演奏をバックに、ござる調と足袋を捨てた狂言師たちが、大胆な舞台美術、照明・映像効果の中で役を演じていく。出演は野村万作、野村萬斎 石田幸雄ほか。尺八は藤原道三、大鼓は亀井広忠が演奏する。



 

萬斎が「泣き笑いの要素もあり、何より人間の中にある混沌が描かれています」と魅力を語る『敦 -山月記・名人伝-』は、東京・世田谷パブリックシアターで2015年6月13日(土)から21日(日)まで上演。

(文/エンタステージ編集部)

 
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