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野村萬斎 29日公開「スキャナー 記憶のカケラをよむ男」主演

  ひと言ひと言が部屋にびりびり響く。「腹から出す声」とはまさにこういうことか。「意識しているわけではないんですけどね。でも皆さんたいがいこの声で振り返られます」。伝統を担う責任が体の随所からにじみ出る。

 29日公開の映画「スキャナー 記憶のカケラをよむ男」(1時間50分)で、モノや場所に残った人の感情や記憶を読み取ることができる超能力者・仙石和彦を演じる。実は「平成の人間を演じるのは初めて」。しかも人間嫌いで猫背気味、声はぼそぼそと聞き取りづらいという本人と正反対の設定。「声もですが、背中もなるべく丸めようとしているのにだんだん伸びちゃって注意されました」と笑う。

 ただ、狂言師としても糧となる経験だった。「型にはまって表現様式を身につける10〜20代、プログラミングされたものを実践し始める30〜40代を経て、最終的には型を凌駕(りょうが)し方法論を超えた内なる部分を見せるのが目指すところ」。様式美を封印し、キャラクターの内面と向き合った経験は「直接ではなくても狂言を極めていく中では重要なことだったのかな」と振り返る。

 仙石は能力を使って行方不明になった人物を捜すことになるが、もし自分に能力があったら読み取ってみたい「思い」がある。それは「古典の原作者の思い」。上演されなくなった曲を復活させる時などは意図が分かりづらいことも多いが「勝手に解釈を変えずに作者の思いを伝えたい」と願う。「人のふんどしに自分を合わせるという意識がある。自分なんてモノはやせっぽち。先人たちの大きな体に合わせるように自分を太らせることが、自分の可能性を広げる契機になるんじゃないでしょうか」。謙虚さを忘れず、その目はしっかりと前を見据えている。【花澤茂人、写真・山崎一輝】

 
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